小児気管支喘息の長期管理における薬物療法

『小児気管支喘息の薬物療法における適正使用ガイドライン』より

(2006.3厚生労働省医薬食品局安全対策課・平成17 年度研究)

】テオフィリン関連情報としての抜粋です。それ以外の情報についてはリンク先の原文を参照願います。

    ステップ1 間欠型 ステップ2 軽症持続型 ステップ3 中等症持続型 ステップ4 重症持続型
2歳未満 基本治療 なし( 発作の程度に応じた急性発作時治療を行う) 抗アレルギー薬 吸入ステロイド薬(100 μg/ 日) 吸入ステロイド薬(150〜200 μg/ 日)
以下の1 つまたは両者の併用
・ロイコトリエン受容体拮抗薬
・DSCG 吸入(2〜4回/日)
追加治療 抗アレルギー薬 DSCG 吸入
吸入ステロイド薬(50 μg/ 日)
以下の1 つまたは複数の併用
・ロイコトリエン受容体拮抗薬
・DSCG 吸入 (2〜4 回/日)
・β2 刺激薬(就寝前貼付あるいは経口2 回/日)
テオフィリン徐放製剤( 考慮)( 血中濃度5〜10 μg/mL) 
β2 刺激薬(就寝前貼付あるいは経口2 回/日)
テオフィリン徐放製剤( 考慮)( 血中濃度5〜10μg/mL) 
注釈 [テオフィリン関連注釈を抜粋]
6 カ月未満の児は原則として対象とならない。
適用を慎重にし、けいれん性疾患のある児には原則として推奨されない。
発熱時には、一時減量あるいは中止するかどうか、あらかじめ指導しておくことが望ましい。
[一般的注釈より]
ステップ3 以上の治療は小児アレルギー専門医の指導・管理のもとで行うことが望ましい。ステップ4 の治療で喘息のコントロールが不十分な患者の治療は原則として専門医が行う。
2歳から5歳 基本治療 発作に応じた薬物療法 抗アレルギー薬あるいは吸入ステロイド薬(考慮)(50〜100μg/日) 吸入ステロイド薬(100〜150μg/ 日) 吸入ステロイド薬(150〜300μg/ 日)
以下の1 つまたは複数の併用
・ロイコトリエン受容体拮抗薬・DSCG 
テオフィリン徐放製剤 
・長時間作用性吸入β2 刺激薬 
追加治療 抗アレルギー薬 テオフィリン徐放製剤 以下の1 つまたは複数の併用
・ロイコトリエン受容体拮抗薬
・DSCG 
テオフィリン徐放製剤
・β2 刺激薬(就寝前貼付あるいは経口2 回/日)
・長時間作用性吸入β2 刺激薬 
 
注釈 [テオフィリン関連注釈を抜粋]
テオフィリン徐放製剤の使用にあたっては、特に発熱時には血中濃度上昇に伴う副作用に注意する。
6歳から15歳 基本治療 発作に応じた薬物療法 吸入ステロイド薬(100μg/日)あるいは抗アレルギー薬 吸入ステロイド薬(100〜200μg/ 日) 吸入ステロイド薬(200〜400μg/日)
以下の1 つまたは複数の併用
・ロイコトリエン受容体拮抗薬
テオフィリン徐放製剤
・長時間作動型吸入β2 
刺激薬
・DSCG 
・貼付β2 刺激薬
追加治療 抗アレルギー薬 テオフィリン徐放製剤 以下の1 つまたは複数
の併用
・ロイコトリエン受容体拮抗薬
テオフィリン徐放製剤
・長時間作動型吸入β2 刺激薬
・DSCG 
・貼付β2 刺激薬
経口ステロイド薬( 短時間・間欠考慮)
施設入院療法( 考慮) 
注釈 [テオフィリン関連注釈を抜粋]
テオフィリン徐放製剤の使用にあたっては、特に発熱時には血中濃度上昇に伴う副作用に注意する。
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